VPNが遅い原因の1つに「MTU値(最大転送単位)」の不一致があります。
しかし、MTUが原因かどうかは、実際にテストしてみないと判断できません。
そこでこの記事では、MTUが原因かどうかを判定するフローチャートと、改善するための具体的な手順をわかりやすくまとめました。
初心者でも「YES/NO」で進むだけで、どこを直せばいいかが分かる構成です。
▼ MTU診断フローチャート(テキスト版)
以下は、ブログ記事用に最適化したテキストフローチャートです。
※後で図解が必要なら、図版化も可能です。
【MTU診断フローチャート】
Q1:VPNをOFFにすると速度は速い?
→ YES:Q2へ
→ NO:VPN以外の問題(回線・ルーター・混雑) → MTUではない
Q2:VPNをONにすると速度が極端に落ちる?
→ YES:Q3へ
→ NO:MTUではない(VPNサーバー変更で改善)
Q3:VPNプロトコルを変更すると改善する?(WireGuard/OpenVPN/Lightwayなど)
→ YES:MTUではなくプロトコル問題
→ NO:Q4へ
Q4:VPNアプリを再起動しても改善しない?
→ YES:Q5へ
→ NO:キャッシュ・一時不具合の可能性
Q5:ブラウザ・アプリでパケット分断エラーが出る?(ページが途中で止まる等)
→ YES:MTU不一致の可能性が高い → MTU測定へ
→ NO:Q6へ
Q6:VPN接続中に一部サイトだけ読み込めない?
→ YES:MTU不一致の典型症状 → MTU測定へ
→ NO:DNS・地域制限・VPNサーバー側の問題
Q7:VPN接続中にオンラインゲームが「遅延」「切断」する?
→ YES:MTUが原因の可能性 → MTU測定へ
→ NO:サーバー混雑・Pingの問題
▼ MTUが原因の時に現れる典型症状
- あるサイトだけ読み込めない
- VPNをONにすると動画が途中で止まる
- VPNでゲームが「ラグ」「切断」多発
- 画像やファイルのアップロードが途中で失敗する
- 読み込みが「ずっと待機状態」のまま
これらが複数当てはまる場合、MTU調整で改善する確率は高いです。
▼ MTU調整が必要かどうかの最終判定
| 症状 | MTUが原因の可能性 |
|---|---|
| サイトの一部だけ開かない | 高い |
| VPNだけ極端に遅くなる | 中程度 |
| 大容量ダウンロードが止まる | 高い |
| アプリが読み込めない | 中程度 |
| 回線そのものが遅い | 低い |
▼ MTU診断後にやるべきこと
MTUが原因と判断できたら、次の手順で対処します。
1. 最適MTU値を調べる(Windows)
ping google.com -f -l 1472
- エラー → 値を小さくする
- 成功 → MTU = 値 + 28
2. MTU値を設定する(Windows)
netsh interface ipv4 set subinterface "Wi-Fi" mtu=1460 store=persistent
3. Macの場合の設定
networksetup -setMTU Wi-Fi 1460
▼ MTU診断フローチャート:記事内イメージ(テキスト版)
VPNが遅い?
|
VPN OFFで速い?───No→回線問題
|
Yes
↓
VPN ONで遅い?───No→VPNサーバーの問題
|
Yes
↓
プロトコル変更で改善?──Yes→プロトコル問題
|
No
↓
一部サイトが読み込めない?──Yes→MTUの可能性大
|
No
↓
動画やDLが途中で止まる?──Yes→MTU調整へ
|
No
↓
DNSや地域制限の可能性
まとめ:MTU診断フローチャートでVPN遅延の原因を特定できる
MTUは専門用語に見えますが、
実際には「YES/NO」で進むだけで MTU が原因か判断できます。
- VPNだけ遅い
- 一部のサイトが開かない
- 動画・DLが止まる
- ゲームで切断が多い
こういう症状がある場合は、MTU調整を試す価値が高いです。

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